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[過剰な物流サービスの見直しの動き]
ジャスト・イン・タイムによる輸送体系はあくまでも生産や販売側の都合によるものであり、物流事業者側からは輸送側にアイドルが生じやすいことなどから、多数の労働力が必要であり、バラ納品の増大にともなう荷役作業のコスト増加の様な物流の非効率化をもたらしている。
特に、このようなシステムヘの対応は中小の物流事業者には体力的に難しく、物流事業者間の体力格差を拡大する原因となっているとともに、中小の物流事業者にとって過酷な労働条件を強いるなどの様々な問題の原因となっていると想定される。
そのため、近年労働力不足や物流の効率化のため、生産、流通、販売という総合的な見地から既に始まっているジャスト・イン・タイムサービスを見直そうといった動きが確認されている。

 

物流の多頻度化・小口化の進展

路線トラック貨物小口化の推移

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中小卸売業における納入先からの多頻度小口配送への要望

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